獣☆ぷろじぇくと!

人外+女の子のイラスト、漫画が多め。【おそ松さん・電凹・サンレッド・まりんとメラン】等

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リアル・スティール感想

弟から「面白いよ」と勧められて、リアル・スティール観ました。
思い切りネタバレに触れるので、「続きを読む」に感想を載せます。

なお、自分的に「この映画は惜しかった」と思っているので、評価的には辛口です。
突っ込みが多めになっているので、面白かった!と思われている方は読まない方がいいかも。
あくまで「私の」感想なのを断っておきます。


ストーリーは王道の成り上がり物であり、ロボットボクシング映画です。
リアル・スティールというロボットボクシングに、負けても負けても何度も挑む父親のチャーリー。
彼はかつてチャーリーの恋人だった女性(子供が出来て別れた)が死んだと知らされる。
チャーリーは借金があったため、息子を10万ドルで叔母に引き渡す事にしたが、旅行のひと夏だけ自分が預かる事となる。その息子がマックス(11歳)。
彼ら親子の絆と、マックスが掘り出したATOMという旧世代のロボットの話です。

【他サイト様のレビュー】 ※自分の感想に近かったものをあげています。
「リアル・スティール(ネタバレ)」-三角絞めでつかまえて
「お父さん、やっぱりあなたはクズでした ~ヒュー・ジャックマン『リアル・スティール』レビュー~」-倒錯委員長の活動日誌


■不満点■

そもそもATOMが言葉を分かる理由が不明。この設定って必要なのだろうか?
せいぜい「起きて!」と叫んだ所で起き上がる程度で、あの時代ならAI搭載してるだろうし、それぐらいの認識が出来ても不思議ではないような。

散々言われているけど、500kgのATOMをマックス一人が運んでこられるのは有り得ない。
かといってチャーリーが手伝ったかと思ったら「僕一人で朝まで掘り出したんだ」という台詞からすると、それも無さそうな気はする。つまりマックスはかなりの力持ちという事になってしまうんだが…

さらに、マックスは頭も良かった。ノイジーボーイのパーツを流用して、ATOMに音声認識機能を搭載させてしまう。それもたった11歳の子供が。
これ、本当ならベイリーがやるべき役割(はっきりとは明言していないが、メカニック的な立ち位置だと思ったので)だと思うのだが、それをマックスがこなせるのは相当な天才なのではないか。
それともあの世界では子供でもこれぐらいの調整は可能なのだとしたら、何でチャーリーはしなかったのか。
音声認識よりもコントローラーの方が操作しやすいと思っていたのか。
途中からコントローラーよりも音声入力の方が早い!と言っていたけど、それなら皆が音声入力使ってる筈なのに、ゼウスやツインシティズがゲーセンの筐体に似たコントローラーで動かしていたのにも疑問は残る。
(しかも2人掛り?で動かしていたのだが、アレだとかえって遅くなるような…)

それとこれが最も疑問だったのだけど、ATOMはシャドー機能は付いているものの、「動きを記憶して、その動作を試合で使う機能」は無かったと思う。
そうすると、チャーリーと一緒にしていた特訓は何の為にしてたのだろうか。
(もし仮にチャーリーのボクサーとしての動きや経験を学習させられたんだとしたら、ゼウスと同じく『学習して進化するロボット』という事になってしまうだろうし、最後の試合でチャーリーが自分自身をシャドーさせる意味がない)
動きを真似させたからって、実際の試合では自分が動かす(動く)んだから、モーテルで特訓しても意味が無い。
それともチャーリーがかつての勘を取り戻す為の特訓だったのだろうか。
だったら現役ボクサーとスパーを組むか、ゼウスの戦いをじっくり観察して似たような動きをするロボットとATOMを戦わせて(そして自分の動きをシャドーさせる)た方がよっぽど分かる。
※後にwikiを見ると、「マックスはシャドー機能を使ってチャーリーの動きをアトムに学習させることを思いつく。」とあるんですよね。そうすると上記の問題はどうなっているのだろうか。
そもそも他のスパー用ロボットにも搭載されているのか…?

肝心のゼウス戦では、ATOMとゼウスが拮抗している戦い(お互いの必殺技を潰しあう)を『解説者が説明するだけで全く映像として見せてくれない』という凄い焦らしプレイ。
ゼウスの最大の持ち味である「学習する」シーンが出てこないので、単なるハードパンチャーにしか見えないのも、それに輪を掛けています。
最終的にはタク・マシドのガチャプレイ(レバーを適当にガチャガチャと動かして操作する)というお粗末な戦いになってしまい、おい、学習機能どこいったんだよと思わず突っ込んでしまいました。

結果的にチャーリーの成長が余り見えず、息子に謝る+ゼウス戦の願いを叶えただけで、息子を11年間放置した事や預かり賃として5万ドルをせしめた事、大量の借金などは全て帳消しになってしまいます。
せめてチャーリーにロボットへの愛情が見えれば良かったんですが、当初の「消耗品扱い」から大して変化が見えなかったのもの寂しい。
「俺を見ろ!」とATOMに語りかける所は良かったんですけどね。


■良かった点■

さて、これだけつらつらと駄目な点を論っていると、駄作なの?と思われてしまいそうだから、良かった点を挙げていきます。
(駄作と呼べる作品はそう多くないと思う。どんな映画であれ、良い所悪い所はあるものだし)
まずロボットの描写。これは間違いなく素晴らしいと思う。
ちゃんと重量感があり、ライティングも表面反射も凄かった。木漏れ日の下、リングの上、屋外…とそれぞれの場面で金属の色味が変わっているし、背景に馴染んで全く違和感が無い。
現実に存在していると錯覚してしまうほど、説得力のあるCGだった。
さらに腕を振ったり歩いている時に僅かに反動がついていたり、戦う時に殴られた衝撃など、動きのリアリティも隙が無い。
ロボットを見る為だけにレンタルしてきても惜しくは無いのでは。
他にも追い詰められて絶望的な状況からの華麗なる逆転劇など、とても爽快感があった。
誰からも評価されずに、弱いロボットだと思われているATOMが、実は秘めたる強さで周りを見返していくのは、カタルシスを感じるのには十分。
自分もこういった成り上がり話はとても好きなので、中盤からの展開には非常にワクワクした。
勿論、生身の人間ドラマも見るべき所はあった。
叔母の家からマックスを迎えに行くシーン、最後に親子で向かい合うシーンなど、これだけでも父と息子の絆が感じられて良かった。
自分が特に好きなのは、ベイリーから新聞の切抜きを貰い、父親の試合を語っている所です。
真っ直ぐに敵に立ち向かったから渡り合えたというのはチャーリーの性格を良くあらわしているし、そんな彼に惹かれているベイリーとマックスの2人の関係も好き。
後、ノイジーボーイが自分のツボに入りました。
あれ格好良すぎだろう…物凄い漢字といい、デザインといい、どれもこれも素敵です。
早くリアルで実現しないもんか…!


こうして自分が観た【良かった点・悪かった点】を書き出すと、総合的に「惜しかった作品」だと思う。
話としては王道、俳優も良かったし、CGも完璧。
後はシナリオさえ何とかなれば、とても傑作になっただろうと思うだけに、非常に惜しかった。
ロボットと子供の友情話は好物なだけに、この残念感が強かったのかもしれない。

万人にお勧めとは言えないけれど、上記に挙げた単語に興味があるなら是非一度観てみて欲しい。
そして、来年にはATOMが発売されるのを、一緒にワクワクしながら待ちませんか。



で、個人的に一番の見所は、ゼウス戦の(暗い)会場内でサングラスしていたタク・マシドです。
あれ、絶対何にも見えてないだろっていう。

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